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職員の声

名前: Noir
職種: 医師
部署: 精神科急性期治療(ER,ICU)病棟

出会いの季節2011/04/29 

4月は、出会いの季節。

我が法人にも、多くの新入職員がやってきた。先日の入社式にも顔を出させてもらったが、緊張しつつも

その顔は、高い志と希望で満ちていた。何とも頼もしい。

そして昨日は、恒例の新人歓迎会である。自制しつつも、やはり旺盛なサービス精神は暴走。今年も

「すきま風」を熱唱したとかしなかったとか。

 

 

 

年の瀬2010/12/14 

2010年も、終わりを迎えようとしている。

ここいらで、いいことも悪いことも今一度振り返り、感慨に耽りたいところである。

ただ、季節の変わり目に体調を崩したり、寒さが増すと関節の痛みを訴える人が多いように、

精神科もこの時期、外来、入院ともに混み合い、まさに目が回るほど忙しい。

年末年始は救急も増加するため、私の耳ではつねにサイレンがこだましている。

ここ数年は、いつの間にか新年を迎えていることも多い。気付いたときには、照れくささを感じつつもスタッフと新年の挨拶を交わす。

ともに戦う同士と迎える1年も、なかなか味わい深いものである。

実習生22010/09/29 

実習生がやってきました。病棟・ナースステーションの華やかなこと、華やかなこと。

私が浮き足立っていても、若さを羨んでいるだけなのだと、そっとしておいて下さい。

やましい気持ちはありませんよ。

 

 

最近の楽しみ2010/08/03 

ウチの坊主が病院の保育所でお世話になっているのですが、先月よりプールが始まりました、

仕事の合間、様子を見に行くのが最近の楽しみになっています。

水着姿の女の子に囲まれている日もあり、うらやましい限りです。

たまには、私のようにワイルドに自宅に招待するぐらいのことはして欲しいものです。

 

行ってきました2010/07/12 

行ってきました、研修旅行。

家族同伴もOKということで、妻・息子・妻の妹を連れて。なぜ、妻の妹かって?

宴会好きの私・・・家族をほったらかしで楽しんでしまうことを見越し、妻の提案です。

子供がぐずったら、どうするのよ?どうせ飲むんでしょ?

これも、ひとつの危機管理能力というやつです。

 

実習生2010/06/08 

病棟が賑わっているかと思えば、昨日より学生が実習に来ているとか。

そう言えば、会議で耳にした記憶が。

精神科急性期の単科病院で実習ができるなんて、幸運なことです。

存分に驚き、今後の看護師人生、糧にしてほしいものですな。

 

 

 

大江戸捜査網2010/05/13 

私は杉良太郎の「すきま風」という曲が好きです。

先日、披露させてもらう機会があり歌わせていただいたのだが

あまりの歌唱力のすごさに聴いていた人はメロメロになっていたとか。

 

杉良太郎が「杉様」なら、私はさしずめ「●様」といったところだろうか。

修行2010/03/06 

我が国日本では真冬に滝に打たれたり、ひたすら山を歩いたりする修行があるらしい。

某国では自分の半身を土に埋めるような修行も存在するらしい。

自分を痛めつけるという修行は自分を高めることができるのです。

私も習っていますよ。

 

つらくなんてありませんよ。成長のためですから。

撃墜王の孤独2010/01/26 

気付けば春間近。新しい息吹の芽生える季節です。

わが病院にもフレッシュな新人ドクターがやって来てくれました。

ルーキーの教育は、もちろん私のような見識と品格を兼ね備えたエースに任されるわけです。

いつものように仕事をしていれば、それがそのままお手本となるわけで、つとめて気を張る必要もないわけです。

いやあ、自然体って簡単なようで、難しいものですなあ。

ボーイズビーシドヴィシャス2009/12/29 

Punk is DEAD!!!!!!!!!!!!!!

巨凶の血2009/11/05 

ウチの坊主が病院の保育所でお世話になっています。

ワイルド且つセクシーな私とは似ても似つかぬ、こじんまりと行儀の良い佇まいであると聞く。

しかし奥底に流るるは猛き侠者の血、いずれは唸りを上げ雄飛の時を迎えるのであろう。

それまではママにべったりでもいいさ。

寂しくなんてないさ。

お幸せに。2009/10/22 

夜勤明けの体に鞭打って行ってきました。

ウチの職員の結婚パーティーです。

職場結婚なので新郎も新婦も顔馴染みなんてもんじゃない、お互い戦友みたいなもんです。

 

気分良く飲み食いしていたら、最後の締めの挨拶を無茶振りされてしまった。聞いてねーよ。

しかしそこは宴会スキルLv.5を備える私のこと、小粋なパーティージョークで場を和ませ、ちぎっては投げちぎっては投げ、最後はほろりと泣かせたりもしたのであった。

 

ごめん、嘘です。あんなん無理だって。新婚土産は弾まないと割にあわんぜ。

 

それはともかく、二人とも本当におめでとう。お子さんはさぞ可愛いんだろうなあ。

セレセルにアミフリビタメ2009/10/10 

 この呪文が出るときはもう臨戦態勢です。

 


 

 最前線で矢面に立つ実感を新たにする瞬間ですね。

 


 

 類似の呪文として「カッコウダブル回転」などがあります。

ドクター冥利2009/10/10 

いつも木曜の朝イチに来る患者さん。

「先生の顔を見ると元気がでてくる」のだそうだ。



彼は男性である。

4、なべて世はこともなし2009/10/10 

誰も知りたがらないだろうが、あえてここで私の口癖を大々的に発表してみようと思い至った。そして実行に移すことにする。

「all ok!」

いい言葉でしょう。ラブアンドピースとか、ヒャッハー!(世紀末なモヒカンの人ね)とか、ちょいと古いがウィッシュとかと同質な、それを言われたらしょうがない的な、ピュアでぶしつけなパワーを秘めた言葉だと個人的には思っている。

悲しいことに「先生のall ok は全然okじゃない」とか「そんなんだから変な患者さん(失礼!)入院させちゃうんすよ」とかの不平不満を日常的にぶつけられるのであるが、男たるもの懐深くあるべきじゃないですか。

私の場合、単に胸襟がだらしないだけとしか思われてなさそうでさらに悲しい。どこで私は道を違えたのか。

日頃の行いは大事だよというお話でした。

3、師との出会い2009/10/10 

「ホクガン説というのがある」

ある時院長がいった。症状が落ち着かずに救急要請をして入院してきた患者に行った処遇に対してだった。確かに今思えば客観的な視点に欠ける処遇であった。私に悟らせるように院長は説明してくれた。

「これは外科の話だ。この指先にほくろのようなものがあるという。精査ができない状況とする。癌かもしれないしほくろかもしれない。癌であるときには肩より先を切断しないと助からないとする。ほくろならそのままだ。

肩から先を切断する場合、ほくろの場合は切り損だが、癌の場合は命が助かる。何もしない場合、ほくろならなんともないが、癌の場合は命を落とす。

この場合、リスクを負う覚悟のある医者のすることはそのままにするか、切断するかだ。しかし、その中間をとる輩が出てくる。これをホクガン説という。間をとって手首から先を切り落とすような処遇を行う。

これがもしほくろの場合。ただ手首を切断しただけだ。しかし癌の場合、命を落とす。どっちにもよくないんだ。わかるか、中途半端な治療がどれほど患者に苦痛を与えるか。患者にとって最初はつらくてもしっかり症状を取り去ってあげなさい。」

目の覚めるような思いだった。

精神保健指定医を取ってからの就職にも関わらず、教わるものがとても多いのがこの病院の特徴でもある。患者さんにたいする処遇から私生活のうまい送り方まで様々なことを学ぶことができた。今後は患者さんだけでなく、自分も見つめてみようと決心したのもこの時だった。

2、来し方2009/10/10 

東京生まれ。父親は大学の教授で医者。
小学校の時、父親の権威ある白衣姿を見たときに自分も医者になろうと決めた。

高校を卒業し、医学部を受験する。ちょっと名の知れた大学に入学し、学生生活を楽しんでいた。大学で出会う先輩医師はとても格好のいいもので、なによりモテていた。

きっと自分もこうなるだろうと信じて疑わない自分と、それにしてはモテない自分とのギャップに苦しみながらも、勉強することは多く、覚えることも多く、考えることもおおい大学生時代は、他のことはさておいて、ひたすら努力する毎日だった。

医学部を無事に卒業し、医者になり、いわゆる内科に2年務めた。その後、かねてより興味のあった精神科に進み、以来精神科医を続けている。
精神科医になり、いくつかの病院を転々とし、また複数の病院に掛け持ちで診察に行くことも多かった。

多くの病院を回る中考えていたことは、本当に急性期で困っている精神科疾患の人はもっといるのではないかということだった。
そんな中、ある病院が開院することを知る。「急性期に特化した病院。ゆくゆくはスーパー救急をとる病院」などを標榜している病院だった。

1、救急到着2009/10/10 

「先生救急きます」

今日で4件目の救急車の到着を知らせるPHSが鳴った。
当直室から出て身支度を整えて救急外来に降りる。
「初発のSの患者さんです。意味不明な言葉を話しているみたいです。」
ERと呼ばれる保護室のみの病棟の看護師長が救急外来に抑制帯付きのベッドを運びいれながら話してくれた。
Sとは統合失調症のことで英語のSchizophreniaの頭文字をとったものだ。

「到着しました。」
この病院の救急外来入口は車庫のようになっていて、救急車が入ったあとに入口のシャッターを閉めることができる。中で叫んでも近所に迷惑にならないようになっている。
「24歳の男性ですから体力はあるでしょう。みんなで抑えて保護室に行きましょう。」
ERの看護師長とその後ろの看護補助で屈強な体をもつ男性に対応の打ち合わせを行い、救急車を迎え入れた。

患者は予想に反して落ち着いた態度であったが、奇妙なステップを踏んで踊るように救急車から降り、救急外来の入口を歩き回っていた。
「おかしいぞ、おかしいぞ、なんで俺はこんなところにいるんだ?誰がこうしろと言ったんだ?ここは病院じゃないのか?医者が見えないじゃないか。」小声で呟きながら奇妙なステップを踏み続けていた。
「私が医者ですよ。○○さんですか?」話しかけると、「少し黙っていてくれませんか。」と私の言葉をさえぎり、歩き回る。

同行してきた彼の両親と会話を交わし、同意を得たところで、歩き回っている彼を抑制するべく合図を送る。
看護師長はじめ、職員が一気に取り押さえてベッドに抑制する。
抑制したところで注射を行った。すると抑制するときにはあんなに抵抗していた彼は「うーん楽になってきたぞ。」とうわごとのように繰り返し、静かに目を閉じた。

心配そうな両親の視線を受け、
「大丈夫、すぐに帰れるよ。大丈夫、すぐに退院できる。」と声をかけた。涙目になっていた母親と、すでに泣いていた父親は深々とお辞儀をして、事務手続きに向かった。

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